Amazon.comでのCCCDの記載変更

もしかしたら気付いたのが遅いだけなのかもしれません。
Amazon.comでのCCCD(Sony BMG・EMIが採用開始)の表記が、エンハンスドから変更になっていました。

"COPY PROTECTED"との記載になっていますが、逆にMary Maryの7月リリースの3rdアルバムは同様のCCCDながら"ENHANCED"となっていますし、BabyfaceのCDにはCCCDもエンハンスドも両方記載されています。小売店側は混乱しているのではないでしょうか。
推測ですが、レーベル側が小売店側にCCCD販売開始の説明を十分行っていなかったように思います。日本と同様になし崩し的に始まり(個人的には、日本のCCCD開始はあくまでレーベルの一方的な開始で、なし崩し的だったと考えています)、小売店での情報が錯綜する以上、購買者にCCCDの情報が十分伝わるはずがありません。


余談ですが、ゴスペルを習っている身としては、Mary MaryがCCCDで、しかも今のところ国内盤のリリース予定もないというのは本当に痛いです。日本ならば輸入盤(それも米盤、欧州盤等)と国内盤という選択の余地もあるのに、国内盤もないとは。


そういえば、米・英でのCCCDの開始には、以下の"布石"があったようです。以下、一部抜粋します。

EMI Groupの広報担当ジャンヌ・メイヤー氏は、先に米国外の市場でこうしたCDが成功したことを挙げている。「われわれが米国・英国以外の市場に出荷した1億2700万枚のコピープロテクトCDのうち、何らかの問い合わせがあったのは0.02%だ」

[1億2700万×0.02%=]2万5400件の問い合わせがあった、ということになりますよね。にも関わらずCCCDを遂行するということは、2万5400件では少なすぎるということなのでしょう。極端かもしれませんが、1件1件のクレーム・問い合わせに親身に答えてこそ一流企業といえるのではないですか。これだけ多くの(多くの数と思いたい)問い合わせを無視するのは、よほど倫理観のないか、もしくは良心の欠片も持ち合わせないのでは、と呆れるばかりです。


●追記
日本では新型CCCDでリリースされるとアナウンスされた、The Rolling Stonesの新作、Amazon.comでは今のところ"COPY PROTECTED"の記載はありません。